My Cinema Talk World: 「 ウィンターズ・ボーン 」ー ジェニファー・ローレンスってやっぱ凄いんだよ

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2014/05/25

「 ウィンターズ・ボーン 」ー ジェニファー・ローレンスってやっぱ凄いんだよ



閉塞された場所に生きる強い少女...ジェニファー・ローレンスしか演じきれない!


ジェニファー・ローレンス。
今や押しも押されぬハリウッドの若手女優です。
どの作品をみても彼女の演技力の評価は絶大ですし、私も女優としてもちろん評価しつつも飾り気のない人柄...youtubeなどにupされてるガハハ笑いとかね...素の彼女もチャーミングだなってカンジでゾッコンです
でもね、この映画を見たらもうジェニファーの演技力がどうこうって問題じゃなくて、それを超越した神がかり的な凄さを感じてしまう。
まったくもって、百年に1人の逸材と言ってもいいくらいです。ここ百年の女優さんなど分かるはずはないのですが…ゴメンなさいねぇ。ついつい力が入りすぎてしまったのぉ

解説・ストーリー
サンダンス映画祭でのグランプリ受賞をはじめ各地の映画祭で評判を呼んだインディーズ系クライム・ヒューマン・ドラマ。残された家族を守るため、行方不明となった父を捜して危険な裏社会へと足を踏み入れていく少女の姿を描く。主演はハリウッド期待の新星、「あの日、欲望の大地で」のジェニファー・ローレンス。監督はこれが長編2作目の新鋭デブラ・グラニック。
アメリカ中西部ミズーリ州のオザーク高原。現代のアメリカ社会から見捨てられたかのような貧しい寒村。心を病んだ母と幼い弟妹を抱え、一家の大黒柱として懸命に生活を切り盛りする17歳の少女、リー。とうの昔に家を出ていた父が、自宅を保釈金の担保にしたまま失踪してしまい、自宅差し押さえの窮地に陥る。家と家族を守るため、自ら父親の捜索に乗り出すが、親族はじめ村人たちは父親の存在をタブー視するようにリーを追い返す。それでもひるむことなく、ついには危険な闇社会にも足を踏み入れようとするリーだったが…。
allcinemaより)

キャスト
    ジェニファー・ローレンス:    リー・ドリー
    ジョン・ホークス:    ティアドロップ・ドリー
    シェリル・リー    :    エイプリル
    デイル・ディッキー:    メラブ
    ギャレット・ディラハント:    バスキン保安官
    ローレン・スウィーツァー:    ゲイル
    アイザイア・ストーン:    ソニー・ドリー
    アシュリー・トンプソン:    アシュリー・ドリー
    ケヴィン・ブレズナハン:        リトル・アーサー

スタッフ
監督:    デブラ・グラニック   
製作:    アン・ロッセリーニ    、アリックス・マディガン=ヨーキン
製作総指揮:    ジョナサン・ショイヤー    、ショーン・サイモンズ
原作:    ダニエル・ウッドレル   
脚本:    デブラ・グラニック    、アン・ロッセリーニ   
撮影:    マイケル・マクドノー   
プロダクションデザイン:    マーク・ホワイト   
編集:    アフォンソ・ゴンサウヴェス   
音楽:    ディコン・ハインクリフェ
配給:    ロードサイド・アトラクションズ(アメリカ) ブロードメディア・スタジオ(日本)
公開:    2010年6月11日(アメリカ合衆国)
日本公開:    2011年10月29日






主人公のリー役を演じられるのはジェニファーしかいないでしょー、原作者がまるでジェニファー・ローレンスを思い浮かべて描いたのかぁって思ってしまうほどです。
舞台となっているのはミズーリ州南部で非常に特殊な地域、極端に閉塞された社会。周囲は樹齢百年の木が鬱蒼と生い茂り空はいつも鉛色。
こんな最悪な環境で主人公のリーは小さな弟と妹の面倒をみながら力強く生きています。
父親は悪行に走り捉えられやがて行方不明になってしまいお陰で家や土地は差し押さえられ、母親も最悪な生活に耐えきれなかったのか精神を病んでいます。リーはたった17歳で一家の大黒柱的存在にならざるを得ない。



わたし、個人的にはこういう閉塞された暗い場所が舞台の映画が大好きです、自分で住むのは絶対イヤなんですけどね。リーみたいに強い人間じゃないし。
環境や生活がそうさせるのか、この地に住む人々は極端に口数が少なく必要最小限の言葉しか口にしないし、感情の抑揚もあまりないのです。そういう背景もあって脚色やセリフも極限まで削ぎ落とされたカンジ。だから余計に演技だけが全面に押し出されています。
リーの家のお隣に住むおばさん夫婦(リーとは他人)も「大丈夫?」とか「かわいそうに....」などと軽々しく優しい言葉は掛けない。そのかわりに食べ物に困ったときは食材を持って来てくれたり、薪割り機を貸してくれたり、リーたちとは心で通じ合っていて一定距離をおいて見守っている。
親戚たちは容赦なく辛くあたるし、何を考えているのか何かを企んでいるのか、とにかく見ている側も恐くなってしまうのです。
最後はリーにとって悲しみと幸せが同時にやってくる…といえばいいかな。とにかく壮絶なまでに己を貫き家族を守り切るリーなのです。
ろくでなしでジャンキーの叔父さんと彼女との関係もよいカンジに描かれています。(叔父さん役のジョン・ホークスがカッコよいの



先に「閉塞された世界観」を描いた映画が好きだと述べましたが、たとえば「刑事ジョン・ブック目撃者」(ふ、古い!)とか「スリーピー・ホロウ」(これまた古い!!)とか「スィート・ヒアアフター」などなどオススメです。日本で言えば横溝正史作品の血縁間でドロドロとか、うーん…まだまだ何かあったな。とにかくそんなのも昔から好きでしたね...
しかし、ジェニファー・ローレンスの目の演技はすごいです



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